チリの軍事独裁政権の首魁だった
アウグスト・ピノチェトの正体は
フランス革命の時代から生き続け
る人の血を啜り心臓を喰らう怪物
だった……。
この不死の怪物は邪悪さと貪欲さ
を世界に謗られるのを苦に死のう
とする。
その遺産に群がる妻・家族・寵臣
その富を狙う神の家……。
お話は滅茶苦茶とっちらかってて
ピノチェトの自死を望む気持ちも
まったく伝わってこない。
けど、何かユルユルな世界観と
終盤に意外な人物が乱入したり
する無駄な賑やかさと緩すぎる
着地は意外に楽しかった。
やはり美しき修道女で吸血鬼
ハンターの女性が魅力的。
ピノチェトの遺産チェックの為
会計士として舞台に上がって後
彼らの邪悪と貪欲をフランス語
の超早口で語る部分だとか彼女
が変身してすぐ下手くそな飛翔
をするシークエンスが印象的。