クリーム

伯爵のクリームのレビュー・感想・評価

伯爵(2023年製作の映画)
3.4
チリの独裁者アウグスト·ピノチェトを吸血鬼として描いていますが、悪行や家族構成などは合っているものの全く別モノとして観た方が良い作品です。
結構長く感じたし、コメディと言う程でもなく中途半端な感じでした。やっぱり、ヴァンパイアは美しくあって欲しい。汚いジジイのヴァンパイアは全く萌えない。いつか美しくなると待ってたのに全然でした。そこそこ観れるけど普通。
※残虐なシーン、あります。

ピノチェトは250年の人生を終わらせたかった。改心したのではなく、泥棒と言われ自尊心が許せなかったから。で、死のうするのですが、妻のルシアは吸血鬼になり、権力の永久パートナーになりたいので、死なせたくなかった。子供達は、財産を狙い、会計士カルメンと言う刺客を送り込むのでした。



ネタバレ↓



一家は、ピノチェトのみが吸血鬼で、彼は使用人のフョードルだけは吸血鬼に変えていた。妻は自分も吸血鬼になりたがる一方、フョードルと不倫関係でした。
娘が送った会計士カルメンは、修道女でピノチェトの悪行を暴き、悪魔祓いで倒そうと考えていた。が、ピノチェトに惚れられます。死のうと考えていたピノチェトは彼女の為に若返ろうと生きた心臓を狩り、食べまくります。そして、カルメンを吸血鬼にしてしまう。そこへ、母親だと言うマーガレット·サッチャーが現れ、カルメンを殺せと言います。勿論、拒否するピノチェトですが、妻を殺した腹いせにフョードルがカルメンを斬首してしまい。ラストは、ヒョードルとカルメンの吸血鬼の心臓を母と息子で頂き、急激に若返えり、ピノチェトは幼い子供となり、幸せそうな母子の姿で終わります。

冒頭で、ピノチェトの悪事をさらっと流すのですが、結構残虐で、いきなりハンマーで顔面破壊とかあります。けど、何だか思ってた以上に笑えるブラックコメディではなくて、センスが合わなかった。母親がサッチャーとか面白いんですけどね。その位でした。
で、ヴァンパイアは美しくあれ~!ジジイとババア(イケてればまだしも…)のヴァンパイアは萎える。
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