絶大な権力を欲した吸血鬼が、王となり上り詰めたのはチリだった。そして彼は、自らをアウグスト・ピノチェトと名乗った。
アウグスト・ピノチェトはチリの軍人にして、1974年から1990年まで残忍な独裁を行った大統領。その彼が吸血鬼だった、という設定。
彼はいかにして権力の味を知り、いかにして暴君として君臨し続けられることが出来たのか、を監督ならではのひねり過ぎたひねりで風刺した作品。
まず劇中で触れられる史実っぽい部分について知らないと全く楽しめないですし、ひねりが強すぎて好き嫌いが大いに分かれそう。