このレビューはネタバレを含みます
軍服に身を包んだアウグストが、マントを翻しながら空を飛ぶ姿は、いかにもワイヤーで吊ったような素朴な格好でありながら、画面から重力が排除されたかのような独特な浮遊感を纏っています。
何だか、空を飛ぶ…
ピノチェトを知らず観た後で調べたが、ぶっとんだ設定は全てピノチェトたちへの皮肉とチリの歴史に裏付けされていた。
アメリカと手を組んだ腐敗政権が新自由主義によって格差を拡大させ一部の金持ち以外の国民を…
パブロ・ララインには常に期待しているものの、今作は歴史的背景を知らない私には少しとっつきにくかった。
ただ、あるシーンである人物が「飛ぶ」際のショットの背徳的なカタルシスがヤバかった。ここ観れただ…
チリの映画は初めてかも。なかなかストーリー性はしっかりあり、残酷描写がえげつない、そしてなんの感情の介入もなく家族までも若さと金の為に殺す吸血鬼を題材にし、それを賛美歌のような曲と合わせてアート作品…
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