抹茶マラカス

人間の境界の抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

人間の境界(2023年製作の映画)
3.7
ポーランドとベラルーシの国境、互いに難民を押し付け合いながら難民たちを人間としてではなく扱っている様子を難民一家、ポーランド軍、そして国境地帯に住む医師と彼女が参画する難民援助組織の視点で描かれる。
あまりに目を覆う難民ものの映画の中でも特に権力側がこう見ているぞ、というメッセージとこの映画で語られたことに対してウクライナ移民が恐ろしいスピードで受け入れられたことから、現実にも人間の価値が一定でないのか、と少し心を折られるような作品に。
とはいえ語り口が散漫で告発型にするにはもう少し視点を絞っても良い印象。