難民救出にあたるアクティビスト（の変わり者の妹の方）が、難民の死を目の当たりにし、救えなかった衝撃と後悔からその活動に参入を決めた精神科医に対し「自己肯定感を上げたいだけのリベラルと思っていたけど、やるわね」みたいなセリフを褒め言葉にして投げるのだけど、この台詞そのままが、確かに覚悟などない私のような人間に相応しい喩えだな、、と核心を突かれた気持ちになり自虐…。すっかり自分自身を落ち込ませてしまった。
ウクライナ難民への受け入れはあんなにも肯定的かつスムーズなのに、対シリア、アフリカ難民に対しての心持ちはどうしてああなのか。
善い人間であるかどうか以外の別要素で人間の価値が判断されてしまう、その境目についてを、何というか、嫌になるほど見せつけ、考え込ませ、最初から最後まで着実に胸苦しさも積まされて行く。しかし、例えそうであっても一人でも多くの人間が絶対に見るべき物語。
