ゆう

人間の境界のゆうのネタバレレビュー・内容・結末

人間の境界(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ただでさえ政治に翻弄されて犠牲となった上にあまりにも辛い仕打ち。
苛烈な状況のなかにも手を差し伸べる人がいて、出来る事はわずかだが温かさや救いがある。警備隊員の中にも自問する者もいて。
という、移民家族、活動家、国境警備隊の三方からの視点で描かれて「兵器」と言われた構造が理解しやすくなってる。
モノクロと邦題とコピーのインパクトで重いイメージがするけどそこまでしんどくはない。
警備の目をかいくぐってどう逃げ切るのか?あの家族はどーなったんだ?と単純に逃げる助ける方法が興味深く常について回る緊迫感も面白い。上手く逃げおおせた3人と少年がラップで遊ぶところがやけに響く。
怒りとかやるせ無さやらどうにもできないもどかしさとか色々駆け巡るけど、
他国から地続きの圧力がない日本に住んでる人間にはニュースで知り得る程度で到底及びもつかない状況。作品ではあるが、今ある現実として感じられる。
ゆう

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