このレビューはネタバレを含みます
エピローグが気に食わなかった。ポーランドの歴史を考えれば親露のベラルーシを警戒するのは当然だし、映画の前段でも国境警備隊なりの事情や葛藤を取り上げていたのに、どうして最後になってポーランドへの当てつけみたいな書き方をしてしまうのか。
まあ、ポーランドの監督がポーランドの政策にたいし意見表明しているわけだから、べつに問題はないのだけれど、なんだかなあ。フラットに描く気がない人のドキュメンタリー(ふうのフィクション)は、すこし割り引いて観てしまう。
実際がどうであれ、観客にそう思わせてしまうのが勿体無い。
キャスティングや撮影スケジュールを見るかぎり、かなり気合いを入れて撮ったみたいだからこそ。