o

人間の境界のoのレビュー・感想・評価

人間の境界(2023年製作の映画)
-
凄まじい映画だった……。
ポーランドとベラルーシの国境で、それぞれの国境警備隊に蹂躙され、行ったり来たりを繰り返させられるシリア難民を描いた重厚な作品。
シリア難民、国境警備隊、国境付近で難民を支援する活動家たち、その活動に感化されて活動に加わる女性のパートに分けて見せることで、国境で起きていることを多角的視点で理解できると思う。
とにかくシリア難民の受難が壮絶で、言葉を失うレベルだった。
エピローグでウクライナの話に接続し、多くのウクライナの人を受け入れるのに、シリア難民は排除するポーランドの多面性を知ることができる皮肉になっていて、話に深みが増したと思う。
恐ろしい沼の深さには思わず息を呑んだ……。
o

o