グリパス

DOGMAN ドッグマンのグリパスのネタバレレビュー・内容・結末

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ジョーカーを彷彿とさせるストーリーと演出がかなり好きだった
家庭環境やエンターテイナー、恋愛の描写は完全にジョーカーだった
父親は誰かに抑圧やコントロールされることを嫌い犬のように首輪を他者につけることで支配下に置くまさに神が人を従えているかのようだった
主人公のダグラスはそんなお父さんに犬小屋に入れられる生活を送るが愛を誰からも貰わないが故に犬からの愛情を受けお互いが必要としあう関係性になり過去の自分を受け入れられず現実逃避として化粧や舞台などで本当の自分を見つけることで過去を見ないようにしてる過去の自分や愛への執着の様々のコンプレックスを表現するところが良かった
もっと落ちぶれたり闇落ちするかと思ったけど何故ダグラスがこういう人生を歩んだのかの備忘録的な映画だった気がする
あの供述シーンはまさに神に懺悔をしていてその罪(過去)を全て昇華することによって神によって導かれた犬と共にキリストの復活のような新たな人生の始まりを描いているのはよかった
終盤になるにつれてダレていくのが否めなかったなー
最後の銃撃シーンは犬の要素が必要かあんまり感じられなかった
でもドッグマンになる理由とその背景にある主人公の心を丁寧に描いていて面白かった
グリパス

グリパス