ふわふわ

DOGMAN ドッグマンのふわふわのネタバレレビュー・内容・結末

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

リュック・ベッソン監督最新作。
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ主演。

【ネタバレかつかなり辛辣なレビューですのでご注意ください】
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映画館で予告は観ていました。
あー、犬に育てられた哀れな青年という設定は面白いしリュック・ベッソン久しぶりだしと思い観てきました。

あらすじ…
ケイレブ演じる"ドッグマン"が警察に逮捕される。
ドッグマンと呼ばれる男は警察署に来た精神科医の女性に自分の身の上を語り始める…

【気になった点】

キャラが薄っぺらく感じた。
出てくる登場人物、ドッグマン含めて全員。
精神科医もとってつけたような黒人女性で
離婚したばかりのシングルマザー。
ドッグマンにいろいろ聞き出していますが、経歴なんてそんなもん今の時代すぐにわかるのでは?
ドッグマンに共感してるんだか、してないんだかイマイチよくわからない。
ただのモブにしか見えなかった。
保険会社の人の意味不明な行動。
バーで歌う"ドッグマン"の歌が思いっきり口パク!

肝心のドッグマンの家族がステレオタイプ。
父→暴力
母→よくそんな旦那と結婚したね
兄→狂信者、父のいいなり
"ドッグマン"の根幹に関わるところなのに中途半端な印象。
ストーリー上キャラ設定した感じ。

【良かった点】

ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ!
彼の演技のおかげでツッコミどころ満載の設定を最後まで観れた事。
"ドッグマン"の存在感、哀しみを身体全体で表現していました。
犬舎の中での心からの雄叫びは胸を打ちました。

そして犬🐶達!大活躍!
役割り分担がすごい。
取ってくる犬、噛み付く犬、すり抜ける犬、睨みをきかす犬、襲う犬!
みんな違う犬種でCGじゃないところがリアリティあって良い。
駆け抜ける犬達のアクションが本当にカッコ良かった!!
このカッコ良い映像はさすがリュック・ベッソンだと思いました!
これは観る価値あり。
(ちなみに私は携帯持ってくるワンちゃんが好きです)

彼が親から虐待され不遇な歩みをしなければならなかった苦しみは理解出来たけど、人間より犬の愛情を信じた理由がわからなかった。
“ドッグマン”というのなら、もっと犬との結びつきを掘り下げて欲しかったな。
そこの描写が足りない。
ダークヒーローみたいに言われてますが、果たしてそうなのかな…?

アクションもベッソン節で最後まで楽しめました。が、リュック・ベッソンファンには申し訳ないのですが全体的な印象として時代遅れ感は否めなかったです。
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの演技はとっても良かったので『ニトラム』を観てみようと思いました。
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