マルケス

DOGMAN ドッグマンのマルケスのレビュー・感想・評価

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)
3.0
キャッチコピー「規格外のダークヒーロー爆誕」は煽りすぎだけど、リュック・ベッソン監督らしいダークなバイオレンス作品。
ただ、なんか物足りなかった。実はギャング一味に憎き兄がいた…なんて展開だったら、リベンジ劇として前のめりになれたと思うんだけど。

鑑賞後に読んだ「BANGER!!! 」(https://www.banger.jp/movie/111599/)の記事が読み応えがあった。新聞記事がアイデアの基になり、虐待を受けた子ども(監督曰く「根を切ってしまった木」)がどんな成長をして何者になるのかを想像したと。
意外だったのは「神を信じない」と言ってたこと。神を思わせるカットが幾つもあったから。

記憶に鮮明なシーンがある。ダグラスは両脚が不自由なのだが、一人で体を洗い、着替え、ベッドに横たわる。全くセリフのない1、2分くらいのシーン。ダグラスの求める愛が犬たちで満たされているとは思えず、孤独が痛かった。
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