彼は犬の仲介人。
訓練なんかしてないわ。
私の言葉が分かるのよ。
観終わって、好き。
逡巡しても、しなくても好き。
以下、ネタバレを含みます。
ダグラスのキャラ好きなのなんでやろ。
「犯罪は犯罪」というセリフがあったようにどんな過去があったとしても殺人や窃盗を繰り返すのは許されなくて。それでも、彼は愛に常に満たされていた。家族の間で無償の愛を与え、それを受けていたから。
ダグラスの生き方に一番自由を感じたから。
何よりも優しいお話だったから。
過酷な環境を生きてきたけれど、優しい心はずっとあって、自信に満ちていたから。
装うことで、自分でない姿になれる。解き放たれるということ。
ほっこりムービーでしたね。非常に。
前日譚感。
良かったけど、めっちゃ良かったというより、こっから始まりそうやから。
バッドマンビギニング的よ。そしてジョーカー的よ。
枠組み自体はありきたりっちゃありきたりやけども。
ドッグマンのダークナイトが観たい。
正義というより、義賊というよりは全然、むしろド悪党なんやけど、そのルーツに惹かれる。幼少期の反動、車椅子生活、持つものと持たないものと、貧富の差。
犬が前面に出てくるアクション映画ってコメディに寄りがちですけれど、ドッグマンのダークさと、ダグラスの持つユーモアがいい塩梅に混じり合って、しっかり作風が確立されていて良かったです。
彼は犬の仲介人。
訓練なんかしてないわ。
私の言葉が分かるのよ。
立っている
あなたのために。
歩くことは私にとって
命を削ること。