麻生さくや

DOGMAN ドッグマンの麻生さくやのレビュー・感想・評価

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)
3.7
ぶっちゃけ監督で選んで見たかった映画🎬

イカれて暴力的な父親とそれに服従する兄、唯一まともだった母は逃げ出し、父親が仕事で「使って」いたたくさんの犬たちのゲージに閉じ込められて育った主人公の救いは犬たちの愛だけだった🐕
父親に撃たれて半身も不自由になってしまうも、犬が呼んできてくられた警察に保護されて、半身と引き換えに自由を手にする。
しかし半身不随の体では満足な仕事にも就けず、犬たちだけが救いの貧しい日々をおくることしか出来ず……

予告とかだとダークヒーローものって謳ってたけど、この映画の雰囲気や境遇が「ジョーカー」に似てるからなんだろうね、とりあえずダークヒーローものではない。
貧困な生活の中、犬を愛して犬に助けられ、時に法を犯してでも生きていく男のお話。

映像や音楽、登場人物の雰囲気の随所に「レオン」っぽさがあって引きこまれました。
特に楽曲のチョイスや使い所が抜群♪
可愛い犬たちのバックで不穏なBGMが流れてたりする演出も、そのチグハグさが良き😏
この先どうなっていくんだろう?
…っていうところで終わるから、人によっては「投げっぱなし」に感じて不満が残るかもしれないけど、先行きの見えない時代を肌で感じているから、自分だったらどうやって生き抜いて行こうかって考えさせられるようないい映画でした✨
麻生さくや

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