DOGMAN ドッグマンのソニアのネタバレレビュー・内容・結末

LEONの監督と言ってしまうと簡単だが、フィルモグラフィからも作品の雰囲気に統一感はなさそうだなと思い特に先入観を持たないようにして鑑賞。
思いのほかよかった。

ストーリーに関してはツッコミどころはあるものの、壮絶な半生を語りながら過去と現在が交錯していく展開には魅了された。精神科医の立場に観客を誘導していて感情移入しやすかった。

使われる楽曲はどれも素晴らしく、ポップでダークな雰囲気を上手く底上げしていたと思う。
ジョーカーや羊たちの沈黙のオマージュかのような雰囲気もあり、まだ発見できていないがセルフオマージュもあるそう。サブスク解禁されたらそのような楽しみ方をしてみてもいいかもしれない。
ラストの犬に囲まれるカットは圧巻だし、主人公のキャラクターもとてもよかったが、どうせならフォローしようのない無惨な大犯罪をしてほしかったような気もする。