このレビューはネタバレを含みます
【in the NAMe of GOD】
多数の犬を乗せたトラックの運転手が捕まった。女装したDogmanことDouglasが、精神科医との面談で自らの過去を語り始める…。
Dogmanは壮絶な虐待を受けたからといって、逆恨みで社会に復讐したり、見境なく暴力を振るったりするヴィランではありませんでした。失恋後どうなるかと不安になりましたが、家族(犬)を養うべく就活します。
同じ「痛み」を知る精神科医へ懺悔し、神が遣わした犬達に見守られながら、御前で赦しを乞い、「檻の外の世界」で永遠の命を得る。
犬が示す愛情溢れた忠誠が彼を救い、
彼もまた神に忠実でした。
エンディングが、DogmanとJokerの決定的な違いだと思いました。
ただ、長期の監禁により、間違いなく悍ましいほどの体臭を放つはずなのに、誰もそういう素振りを見せない点は不自然でした。
口パクはバレバレだったものの、Caleb Landry Jonesの演技は見事でした。化粧が映える美人ですね。
宗教を絡めるからには、もう少し一家の信仰の基礎や背景を含めるべきだったと考えますが、精神科医との哲学的問答は好みでした。
"Wherever there is an unfortunate, God sends a dog." – Lamartine
うんと不幸にならないと、運命のワンちゃんと出会えないのだろうか🐶
見間違いでなければ、キャストにTokyoという名のワンちゃんがいましたね☺️
