みむさん

The Promised Land(英題)のみむさんのレビュー・感想・評価

The Promised Land(英題)(2023年製作の映画)
3.5
トロント国際映画祭にて。

なかなか面白かった。18世紀に実在した、低い身分から陸軍大尉になり、ユトランドの土地を開拓しようと闘うルートヴィヒ・カーレンの話。歴史大作ジャガイモ多め。
ニコライ・アーセル監督 x マッツ・ミケルセン主演、「ロイヤル・アフェア」以来の組み合わせ。
共同脚本にアナス・トマス・イェンセン。

西部劇によくある先住民と入植者・侵攻者の話っぽい部分も少しあり。
土地を開拓して農業をしたいということで、ジャガイモ栽培の話がちょいちょい出てくる。

ユトランドを開拓しようと決意し、その土地を発展させ、名誉を得ようとするが、彼の出自ゆえ地主や王国の高官たちには呆れられ疎ましいがられ邪魔をされ。
敵は彼らだけではないし、味方は少ない。やむを得ず犯罪者も仲間に入れ司祭と仲を深め、決意揺らがず決行するが……

ひたすら目的を果たそうとするルードヴィグ、彼の真っ直ぐさストイックさに周囲も徐々に協力していく。

人間の弱さと忌まわしい過去、部外者排斥、貧富と身分の格差、いろいろみっちり詰まった2時間越えはなかなかの見ごたえ、流血あり惨事ありでなかなか面白かった。

登場人物を脳内で整理するのが大変だったけど。

「罪と女王」のグスタフ・リンド、「シック・オブ・マイセルフ」のクリスティン・クヤトゥ・ソープも出てる。