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The Promised Land(英題)のnoborushのレビュー・感想・評価

The Promised Land(英題)(2023年製作の映画)
3.5
The Promised Land 2023年作品
Bastarden
7/10
ニコライ・アーセル監督脚本
マッツ・ミケルセン シモン・ベネビアグ グスタフ・リンド
アマンダ・コリンクリスティン・クヤトゥ・ソープソーレン・マリン
1755年ルドヴィク・カーレン大尉(ミケルセン)は、王の土地であるデンマークの荒地の開拓に乗り出す。
近隣に住むフレデリック・デ・シンケル(ベネビアグ)がこの土地の所有権を主張し、
逃げ出したメイドのアン・バーバラ(コリンク)とその夫(コリンク)がカーレンのもとに
身を寄せていることを知ったデ・シンケルは復讐心を燃やし、あらゆる手段を使ってカーレンを破滅させようとする。
時代物で2時間越えの作品なので観るのに抵抗はあったが、観てみるとマッツのための
映画だった。
カーレン大尉は貴族でないので王の周囲にいる貴族から軽んじられていて、
近隣のシンケルとその仲間達からひたすら嫌がらせを受けるのだけれど、
黙々と開拓を進めていく、マゾ的なストイックさと被虐性はマッツの真骨頂。
ひたすら虐められるのは観ていて辛くなってくるが、マッツ濃度高し、
延々続くマッツ・ライドといったところ。我々のマッツ愛が試される。
正直マッツが好きで無い人は観ない方がいいと思う。
開拓の厳しさは「残された者 -北の極地-」に匹敵する過酷さだろう。
また、そういった高潔さから女性の方から積極的にアプローチを受けてしまう
そうした恋愛もマッツらしい。
ラストでみせる筋の通った行動も素晴らしい。
マッツの集大成映画。
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