つかみから勢いはよく、このまま疾走してくれるのか？と思ったら、確かに疾走し続け、広角のぶれまくる映像を大画面で見続けるのは結構つらかった。
不思議な世界観の話なのだろうし、極力ついていこうとしたが、ジャンケンや手を広げられないなどの前提となる状況に矛盾が多く、必要性？必然性のない場面の挿入も多数あり気疲れする作品だった。ラストに向けた駆け込みは良いのでもったいない。
東京学生映画祭、PFFと二度観たが、手を広げられないと生活できないだろうという矛盾を感じさせてしまう描写や相方が急に強くなってしまうことの理屈がない点などが、やはり気になる。不思議な世界観を突き通すなら、突き通す気概を見せて欲しかった。
