国家権力

大室家 dear sistersの国家権力のレビュー・感想・評価

大室家 dear sisters(2024年製作の映画)
2.9
『ゆるゆり』の舞台である七森中。その、七森中の生徒会に所属する中学一年大室櫻子と、その姉妹、姉の撫子、妹の花子に焦点を当てた『ゆるゆり』スピンオフ作品。

オタク仲間に誘われて視聴。
ちゃんと観たのは『ゆるゆり さん☆ハイ!』ぐらい。

最初のカットの背景は実写と見紛うほどで期待が高まるが、大スクリーンでじっくり観ると、作画面ではアラが目立った。
リップシンクのズレも多く、丸々口が動いてないのに音声だけ聞こえる腹話術状態なカットが2回あった。
長方形のお菓子の形状が一瞬芋けんぴぐらい細くなったり、牛乳が入ったコップを、絶対にこぼれる角度にして飲んだと思ったら次のカットではしれっと戻ってたり、中々厳しいスケジュールだったことが伺える作りになっている。
こうなると最初に良いと感じた背景すら、実写加工の手抜きに思えてくる。

テレビシリーズや配信ならいいが、わざわざ劇場まで足を運び40分程度の作品に1600円を支払った上で大スクリーンでそれを感じさせるのはよろしくない。
通常料金に比べれば割安かもしらんが、普段はイオンシネマの株主優待やらauマンデイやらを利用してる身からすると一律1600円は割高に感じる。

初見でこれだけ見つかるなら、ちゃんと見たらもっと変なところがあるのだろう。

原作のいろんなエピソードを詰め込んだ短編集的な作りなのだろうが、シームレスに話が変わるため、ちょっと脳の理解が追いつかない。4コマ程度の長さっぽいエピソードがちょいちょい挟まるのもわかりづらさに拍車をかける。
原作を読んで、大室家が動くところが見たいと感じた人が見るべきで、Not4Meなんかなと思った。
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