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宇宙戦艦ヤマト 劇場版 4Kリマスターのmatsu2202のレビュー・感想・評価

2.5
11日、新宿ピカデリーに見に行ってきました。

 オープニングは何も映らない真っ黒の画面に、スローテンポでさらば~地球よ~~♪とあの主題歌が流れました。こんな始まりだったっけ?ビデオでは何度見たものの、すっかり忘れていました。真っ暗な館内ににさらば~地球よ~~♪と主題歌だけが流れる光景はとてもシュールで、プロデューサーである西崎さんの悲壮なる覚悟のようなものが垣間見えて一種異様な雰囲気でした。

 リメイク作の宇宙戦艦ヤマト2199は旧作の矛盾点を補完するのが一つの目的でした。しかし改めてオリジナルを見ると、そんな矛盾点などどうでもいい程の圧巻的な迫力を感じました。
 例えば古代と島の目の前に初めて姿を現した戦艦大和の絵は、よく知られているあの絵ではなく、艦橋が地面を突き破って伸びていく筍のような異様な姿でした。この絵の持つ異様さは作り上げたスタッフの熱量そのものであるように思えました。後半のガミラス星の本土決戦で見せるデスラー総統の狂気もまた然りです。

 映像の再現は出来たとしても製作された当時の熱量を再現するのは困難です。2199は良く出来たリメイクシリーズだと思っていますが、何か物足りなさを感じるのはこういう所なんだなと思いました。

 またPart1はやはり戦艦大和を宇宙戦艦に作り替えるという設定そのままに、やはり戦争の影響が色濃く反映されているなと思いました。これもまた良く悪くも2199にはないものです。

 イスカンダルでコスモクリーナーを受け取り、地球へと帰還するヤマトですが、この劇場版ではデスラーがヤマトの艦内に放射能を撒き散らし、それを除去する為に雪がコスモクリーナーを発動させて命を落としてしまうあのシーンがありません。いきなり二人は恋人同士になり、寄り添って地球を眺めている姿で終わってしまいます。

 尺の関係でカットしてしまったでしょうか?沖田艦長の「地球か…何もかも皆懐かしい」の名シーンはあるものの何か物足りない感じで終わってしまった感じです。

 その他、画像付きでブログにも書きましたので良かったら見に来て下さい♪
 『ヤマトへ愛をこめて』 https://ameblo.jp/mattsu2202
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