このレビューはネタバレを含みます
原作読了済。その時からのイメージだと、キャスティングは重岡大毅、間宮祥太朗、堀田真由、中条あやみは満点。
西野七瀬はもうちょい関水渚みたいなお嬢様感ある人のイメージだったが、実際の演技を見ると素晴らしい。
森川葵は作中設定と実写化のビジュ考えると絶妙な落とし所。
戸塚純貴がかなりイメージと違う。これは面白キャラで使いすぎた映画・ドラマ界隈が悪い。
天音はさすがの演技力なんだけど、最近多すぎてこういう役を天音に頼るなという気持ちが…。
原作は短いページ数でサラッと楽しめるミステリーでまあまあ面白かった(Filmarks的にいうと☆3.7くらい)が、ここまでテンポ悪く緩慢になるとは…。テンポ悪いっていうかおかしい。実写化にあたっての取捨選択をミスりすぎてる。
特にトリックに関しての伏線は残してるが、キャラクターの関係性の伏線を端折りまくっているので真相の残酷さとエモさがない。本多→麻倉→雨宮⇔元村の報われないそれぞれの好意はもっとちゃんと描くべき。好きだから麻倉は悪戯に引っかかった。好きだから本多はここまでやった。ここ大事だよ。
そのくせ久我と田所は掘り下げてるのなんでだよ。でもその関係性自体は原作より深みが増してて面白くはあった。
トリック面も盗聴器とか急すぎて展開知ってても「は？」てなった。
最後のハッピーエンド的な部分の追加や、3人のやらかしが原作ほど不快感なく描かれている演出は素晴らしいと思った。ここはキャストの演技力もあると思う。
ディープフェイクを取り入れていたけど、あの大塚明夫ボイス×プロジェクションマッピングはさすがに面食らってついていけないでしょ。そういう超最新の施設って感じでもないし。
森川葵の演技がオーバーすぎるって意見もあるけど、舞台俳優の演技に鬼調整してるだけだね。ただその演技のまんま現実の演技もしてるからオーバーに見える。
他のキャラは原作との改変が受け入れられなかったかな。久我・笠原・中西・麻倉が違いすぎる。違うのは別にいいけど原作ほどの魅力がなくなってた。
映像：====C
脚本：=====B
編集：==E
俳優：======A
人物：=====B
音楽：====C
音響：===D
【MVP】本多雄一
