織田

ある閉ざされた雪の山荘での織田のネタバレレビュー・内容・結末

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

二重三重のトリック、驚愕のラスト──大仰なフレーズが並びましたが衝撃度は予想を下回りました。

密室・山荘・出演者構成は同じ劇団員。原作(未読)が90年代ということもあってか、どことなく金田一感の漂う設定で期待は大きかった。(ポスターも8人の顔写真が並んでいて金田一の容疑者一覧ページを想起)
しかしトリックも推理もあぁそうですかという域にとどまり、動機もしょぼいというか同情しづらい。こんな手間とリスクのかかったことしないで、社会的に抹消したりとか他にもっとやり方あるでしょと思ってしまう。
さらにその後もまだ多重構造を転がすものの、それまでの積み重ねが別に面白くなくて「そうだったのか!」にはならない。すべてが現実舞台上のフィクションだったととらえることもできそうだけど、それにしても何見せられてるんだろう感が拭えなかった。"これは劇だから多少の矛盾には目をつぶってね"といわれているかのよう。

ダイニングテーブルでの着席だったり読書時の場所、また建物を上から見た間取り図で動く登場人物たちと、"配置"に凄くこだわってるように見えたのでもう少しそこらへんは絡めてほしかったですね。
織田

織田