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ある閉ざされた雪の山荘でのamuのネタバレレビュー・内容・結末

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

原作未読。
岡山天音さん目当てで鑑賞。

主演?の重岡さんは「溺れるナイフ」の好演で信頼をしていたし、場数踏んでる間宮さんも戸塚さんもその演技力を信頼しているのに余りにもお話が残念すぎた上に劇団員という役どころが足枷となり、皆さんの良さが全く活かされていなかった。劇団員だからって舞台の上以外でも舞台で話すみたいな話し方なのめちゃくちゃ気になった。

また、原作の再現度がどのくらいなのかわからないけれど、忠実なのだとしたら東野圭吾ってこんなにつまんなかったっけ、という印象。生ぬるいソウみたいな話。

どんでん返し系というのがジャケットにも書かれているし、何が起ころうともこれはオーディション設定です!という劇中劇的に展開するから、むしろ一人ずつ殺されたと言われても観ているこちらは、「えぇ!?😨」とかならないわけで。

二人目がいなくなった朝、壁に映し出される文字で「〇〇(西野七瀬さん)が殺されました」と出てきた時も、殺…!😨という感情に全くならないのに、作中の皆さんがその都度怯えたりわめいたりしていて、設定だってわかってるんだからまずは落ち着こうかと言いたくなった。

最初にみんなでオーディション会場となる山荘に向かうためバスを降りた時、それまでしていた目隠しを「これもう外していいんだよね?」って外して、うわ〜海だあ~というシーン。やり取りがド下手過ぎてなんじゃそりゃという感じだったし、人数いるから順番に台詞を回す脚本クソすぎるとも思ったし、目隠しして自分がどこに連れられて行ったかわからない不安の中、その目隠しを外した時ってもっと恐る恐るだと思うし、目が開かないくらい眩しいとも思うのだけど、水ダウでのクロちゃんのリアリティから何か学んだ方が良い。

さらに女優陣()はみんなお遊戯会だなぁ……とげんなりしながら観ていたのだけど、劇団の中でみんなより頭ふたつ抜き出た巧い役者とされている森川葵さんがずば抜けて下手でびっくりした。おいおいどうした。

あと原作通りなのか脚本でそうなったのかは不明だけど、女性陣の言葉遣いが乱暴なのもとても気になった。特に怒ったり、言い争いになると途端に言葉が汚くなって、お嬢だという設定の西野七瀬さんも豹変すると言葉が汚くて、なんか…脚本やだな…と思った。

オーディションってどんなオーディションなんだっけ?って割と序盤で思っていたら、司令?が、「犯人は誰だ、解明せよ!」になっていて、目的って犯人当てることなんだっけ??ってなった。

とにかく雪山でもなんでもないのに激しく薄ら寒いストーリーでした。使われていない井戸の存在が一番怖かった。
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