ムーミンパパが「他の誰かが僕でもよかったのにどうして僕はムーミンなのだろう」という哲学的問いから孤児院を飛び出して、
みな集まるのが好きだからその場に集まるようなエゴイズム連合(pf.『唯一者とその所有』)的な共同体を作っていた。
ムーミンの良さに一つの理想を対置して人々を奴隷にしないところがあると思う。
仲間になるメンバーはひとくせもふたくせもあるひとたちだけどそれを否定することなくまた理想の為とか共同体の為とかそういう意味ではなく、自分がやりたいからという理由でみんな行動している。
観ていて面白いシーンが多く、劇場の中で子供だけではなく大人たちからも笑い声が聞こえていた。