裁判官は、この裁判は復讐を目的にしたものではないと明言していたけれど、最終判決が出た時の傍聴人の鳴り止まない拍手、刑が執行された時の人々の異様な熱狂からは、復讐の意味合いが大きいのだと感じざるを得な…
>>続きを読むナチスがソ連に加えた残虐行為に対する裁判と、判決、刑の執行までをきっちりと見せる。
被告人になるか、証人の立場か、それは運命のイタズラとしか思えない。
どちらの側も当時の政体即ちファシズムが元凶であ…
私は一番下っ端で、命令に従わないと私が死刑になる可能性があった。
公平な裁きなど誰も求めていない中行われた、裁判という名前の、ロシア、ウクライナの大衆の溜飲を下げるためのエンターテインメント。
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ひたすら裁判を傍聴する作品だが、監督曰く「私の目的は観客を法廷の雰囲気に浸らせること、つまり公会堂の席から裁判全体を目撃しているような気分にさせること」。
そのとおりに、単なる裁判傍聴映像と思って観…
点数は付けない。
イメージフォーラムにて。
会場で、ドイツ映画研究者の渋谷哲也さんという方の解説があることを知ったけど、とてもよかった。
終戦後すぐのタイミングで、ドイツ(ナチス)兵を裁く裁判。周り…
「バビヤール」のラストで取り上げられていたキエフ裁判に焦点を当てたアーカイバルドキュメンタリー。
やはりラストの絞首刑とそれを取り巻く大群衆のシーンには、ただ言葉が出ないほどの衝撃。
裁判は裁かれる…
1946年1月、キエフ。ナチ関係者15名が、人道に対する罪で裁判にかけられる。ドキュメンタリー作。戦争犯罪の首謀者を断罪した国際軍事裁判として、罪状が語られたり、当人の証言があったりと生々しい映像が…
>>続きを読む前半はまさしく「凡庸な悪」とはこういうものだという例。ただ上からの指示で虐殺をし続けたというドイツ兵たち。彼らはサイコパスでもなんでもなく、ただ普通の市民に見える。
後半は虐殺の目撃者たちの証言。…
【正義に塗り替えられた蛮行、魂の証言で明るみになる】
■あらすじ
戦禍の蛮行を裁く、戦勝国による軍事裁判1946年1月、キエフ。
ナチ関係者15名が人道に対する罪で裁判にかけられる。
この「キエフ…
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