進藤先生

ぼくは君たちを憎まないことにしたの進藤先生のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

① 2015年の🇫🇷同時多発テロで妻を失った男性がSNSで犯人たちに向けたメッセージ

『 君たちはぼくの大切な人を奪った。ぼくの最愛の人、息子の母親を。でも君たちを憎まない。ぼくと息子が幸せで自由な人生を送ることで、君たちは恥じ入るだろう。

君たちは死せる魂だ。君たちの神が惨殺を命じたなら、妻の体の銃弾はその神の心を傷つける。君たちに憎しみを送らない。君たちの憎しみに怒りで応えたなら、同じ無知に属することになる。君たちは望んでいる、ぼくが恐れ、人々を疑い、おびえて暮らすことを。君たちの負けだ。人生は続く。

ぼくと息子の2人だけど、世界中の軍隊よりも強い。』


② 強い信念を持った男性と幼い息子の感動😭物語を想像していた

そんな生き方をしたいと思いながらも、いつまでも悲しみに暮れ、悩み苦しみ、息子や家族に当たってしまい、それでも少しづつ前を向いて進んでいく等身大な男性(アントワーヌ)の物語

嫌な面を描いているからアントワーヌに感情移入し辛いけど、実際には「人はそんなに強くない」
これがリアルなんだと思う。


③ 息子役は撮影当時3歳のゾーエ・イオリオちゃん👧


🎤キリアン・リートホーフ監督

「この映画は刑事ものでも、スリラーでも、ドキュメンタリーでもない。
テロの攻撃があったことで、一つの家族にどんな影響があったかを物語として伝えたかった。
テロのニュースを聞いて、政治的な話だと思うのではなく、自分の身にもいつか起こるかもしれない。
起こったらどうなるか想像させられるような、身近なものとして考えてほしかった」


★アントワーヌ(原作者)は撮影にあたり三つの条件を出した。

・彼の住むアパートを実際以上に大きく見せないこと。
・事件当時、生後17カ月だった息子をそれ以上の年齢に見せないこと。「(母親の死を)言葉で説明しても分からない年齢だった」から。
・(妻が殺害された)バタクラン劇場で起きた惨劇を「絶対に描かないこと」
進藤先生

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