深い。そして涙が止まらない。早くも2024年鑑賞した映画で傑作に出会ってしまった。
ある日、突然「遺族」になってしまう可能性は誰にでもあるということ、決して主人公に起きた境遇を他人事に思えなかった。
妻を失い、深い悲しみと喪失に暮れるなか、テロリストを憎まない…、母を失った息子と共に普段通り生活することを誓った主人公…。
これがテロに対する自分達の戦い方であると…。
でもやっぱり最愛の人を奪われた憎しみ、怒りを簡単に捨てることはできない。
「あの時ああしていたら…、どうして自分たちがこんな思いをしなければならないのか…」という自問自答がぐるぐる回るなかで、息子と歩む再生の道が次第に太くなっていく。
2024.36