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キラー・ナマケモノのHIのレビュー・感想・評価

キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)
1.9
女子大生のエミリーは、大学寮の寮長選挙を有利にするためナマケモノをペット業者から譲り受ける。"アルファ"と名付けられ寮のマスコットとして持て囃されるが、アルファは高い知能と凶暴さを併せ持つ恐怖のナマケモノだった。

これまで色々な動物がゾンビ化・凶暴化するパニックホラーが作られたが、本作はなんとナマケモノ。スローペースで愛くるしい小動物が鋭い爪で女子大生を襲う。なんというB級プロットだろうか。原題は"sloth"(ナマケモノ)と"slaughterhouse"(屠殺場)の造語。

女子大生のヒエラルキーやカースト、SNSの序列を面白おかしく表した序盤はなかなか良かったものの、肝心のナマケモノパートが非常に陳腐。スマホやパソコンを駆使し挙句の果てには車を運転、「お前のようなナマケモノがいるか!」というツッコミのラッシュで笑えるが、当然ながらB級の域を出ない(配給があのアルバトロスなので分かりきっていたことだが)。ちなみに、昨年の悪ふざけホラー『プーあくまのくまさん』よりはマシだった。
主人公の親友は物事を客観視できており常に冷静、中身が男前な寮生はギャグキャラで頼もしい。本作で応援したくなるのはこの2人だけである
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