tk

キラー・ナマケモノのtkのネタバレレビュー・内容・結末

キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

これは...。
今年のワーストクラスに見事ノミネートの一作。
ぬいぐるみっぽさは許せるけど、全体的にチープ過ぎ。
Z級は残念のZ。
ホラー要素はまぁともかく、「スローターハウス」の名に偽りあり。
スラッシャー映画の醍醐味を丸々カットしたの?という面白みのなさ。
血飛沫のない雑な殺戮シーンは子供騙しの連続、爪を活かしたアクションも闘いもない。
終いにはあの爪でチョークってないぜ。
マディソンなんか枕で窒息とか1番ない。
一人だけ良識を持った彼女が生きていたのが最大かつ、唯一の評価ポイントだから仕方がないんだけど。
知能が高くてスマホ弄れるのはまだいい。
あの体格で何で運転できるん?とか、寝袋に詰めても縁から落とせんやろとか。
野暮なツッコミが追いつかないのは、そもそも面白くないから。
ナマケモノらしい殺りかたで、そうきたかと唸らせてほしかったところ。
納得できるか、(くだらなくても)面白いか。
両方あれば言うことないけど、どちらかは必須。
愛すべきZ級映画には真摯な創り手の工夫とか、エポックメイキングとか、チープ過ぎて笑えるとか、憎めない“何か”があるもの。
この映画には視聴者を楽しませる技術もアイデアも誠実さもない。
大学の文化祭のサークルの出し物ならともかく、ロードショーのレベルではない。
同じアルバトリオンでも「あくまのくまさん」の方がゴアでしっかり殺ってたし、楽しませに来てて好感が持てた。
特に前半はスクールカースト×女社会の醜い部分が掛け合わさっているのが余計にしんどい。
男としてはこういうドロドロマジ苦手だし笑えない。
メイおばさんの闘いぶりが1番見応えがあるって...どゆこと。
予想外のパイルダーオンには笑ったけど。
あと、密猟おじさんの声がナチュラルに大塚明夫っぽかったのは地味に好き(字幕版)
スラッシャー映画としては0点だけど、マディソンが生きていたから持ち直したし、ラストにワニのカッコいいヒレが観られたのと、リアルの赤ちゃんが可愛かったから許す。
これならまだ、上野動物園に3回行った方が断然良い。
(ナマケモノ)居るかはしらん。
キャッチーな見た目には要注意ですわ。
ちょっぴりアニマルビデオ漁ってくるか。


実写版(実物)動画おもれぇぇえええええ。
★★★★★
tk

tk