いち麦

キラー・ナマケモノのいち麦のレビュー・感想・評価

キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)
3.0
「ゾンビーバー」が好きでキラーなんちゃら系もアサイラムのB級アニマル・パニックもイケちゃう自分はしっかりマークしていた作品。巷での評価なんて全く関係なし。CGではなくアニマトロニクスを使っているという点でも見逃せない。予想通りのチープなテイストをしたホラー・コメディだった。怖さより笑いの方が強い。
前半はSNSでの人気取りしか頭にない女子寮大学生たちのおバカなやり取りでクスッとなり、後半からは野生種の生態から大きく逸脱したナマケモノの行動に大笑いした。コイツは一体どこで見聞して人間の行動を身につけたんだろうか(笑)。女子寮クラブの“Σ-Λ-θ(シグマ・ラムダ・シータ)”は英語のsloth(ナマケモノ)の子音から来ているのだろうか?往年のホラー名作をパクったカットが幾つも仕込まれていて、そこも笑い処だった。
でもイケ好かないブリアナは勿論のこと、主人公のエミリーも少し痛い目に合ってもいい感じなので、この生ぬるい結末はホラーとしては大変いただけない。劇伴も今一つ(どうしても音楽の良かった「ゾンビーバー」と比べてしまう)。

字幕翻訳は中沢志乃氏。これ女子大生らの対話など字幕当てるの結構大変だったと思うが、熟れていたし工夫もあって好感。
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