B級おバカ映画のツラをしてるくせに、蓋を開ければ超傑作のモンスターパニックスリラー。
全てが新鮮なのにどこか懐古感を感じる展開を飽きのこない良テンポで走り切る名作。ナマケモノのくせに。
承認欲求が生み出す、生々しくも現代風刺の聞いた女子大生達のSNSバトルは序盤の見所。
仮にキラーでは無いナマケモノでこちらをメインにした映画があっても面白かっただろうなと思えるほど人間ドラマは魅力的。
しかし、何をとってもキラーナマケモノの存在感。
グレムリンのコメディ感、
プレデターのステルス性、
ジェイソンの残虐性、
チャッキーの行動力、
ターミネーターの不死性を持ち合わせたかのようなナマケモノの存在は他では味わえない唯一無二の魅力。ナマケモノのくせに。
かなりの高テンポで行われる殺人シーンはあまりにも小気味よく、
それでいて、ゴア描写も徹底して控えながらも恐怖と絶望感とともに面白さを演出する新たなホラー映画のスター誕生の奇跡を目撃した気分。
ナマケモノのくせに。
出血描写すら相当に抑えられている為、是非とも騙されたと思って観てもらいたい一本です
ナマケモノのくせに。
