このレビューはネタバレを含みます
really cute!!
あからさまなマペットナマケモノ。もうギャグ。
すっかりナマケモノの虜になりました。
外に一人(一匹)置き去りにされた姿はあまりにも哀れで抱きしめてあげたくなるほど。
ストーリーはほぼありません。
ひょんなことから女子寮にやってきたナマケモノがアルファと名付けられ皆に可愛がられるのだが、突然狂暴化して殺戮を繰り広げるだけ。
一応密猟者に連れてこられた背景があるので、人間に対しての恨みとかあるのかもしれないけれどあまりその辺りは深く描かれない。
このアルファ、知能がやたらと高いのでパソコン操作もでき、そこで飼い主エイミーと密猟者が共に映っているSNSの画像を見てキレてるらしいのだが、エイミーと密猟者がグルというのはアルファの誤解である。高い知能の割に早とちりだな。
女子寮が舞台とあって、全体的にカラフルでポップな映像。
真っ赤なマスタングやピンクの椅子やらチェックボード柄のフロアや真っ白な小さなドレッサー等、どれも本当に可愛い。
登場人物の衣装もカラフル。特にエミリーが来ていたGジャンはストーンやワッペンが散らされていてめちゃくちゃ可愛かった。私もあれ欲しい。
ちなみにこのアルファ、知能が高いだけでなく、やたらと強靭な肉体も持ち合わせている。たぶん『プー あくまのくまさん』に勝てる。
殴りつけても刺しても死なない。一体何発の銃弾を撃ち込まれたのだろうか。
別に放射能を浴びたわけでもなく、軍のオカシナ研究をされていたわけでもないのに、この能力は一体…。
エンドロールもポップで可愛かった。
アルファのイラストや撮影シーンなども盛り込まれており、主題歌の『Last Selfie』もアルファにピッタリなポップソングで歌詞が頭から離れない。
♪a-l-p-h-a
♪you're gonna take our breath away!
♪hey alpha! hey alpha!
あくまでB級映画として楽しかった。
割とたくさんの友人が亡くなっているであろうにその立ち直りの早さとか、なんだか唐突な仲の悪い女子との和解とか、そんなこたぁどうでもよい。
『キラー・ジーンズ』よりも面白かった。ホラー要素はほぼ皆無。ブラックジョークレベル。
『ゾンビーバー』が好きな人には分かってもらえる気がする。
そして何よりアルファが可愛い。帽子を被ったりティアラを頭に乗せたり愛らしさ全開。ティアラアルファのぬいぐるみでないかなー。
ラストはアルファを森に返してあげたかったなぁ。
車の運転もできるアルファだが、明らかに足は届かないだろうにどうやって運転していたのかは、私も気になるところ。
