kkkのk太郎

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム エクステンデッド・エディションのkkkのk太郎のネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

スーパーヒーローが一堂に会するアメコミアクション映画「MCU」シリーズの第27作にして、”親愛なる隣人”の活躍を描いたMCU版『スパイダーマン』シリーズの第3作である『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』(2021)に、新たな場面を付け加えるなどの再編集を施したエクステンデッド版。

○キャスト
ピーター・パーカー/スパイダーマン…トム・ホランド。
ミシェル・ジョーンズ…ゼンデイヤ。
スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ…ベネディクト・カンバーバッチ。
ハッピー・ホーガン…ジョン・ファブロー。
マックス・ディロン/エレクトロ…ジェイミー・フォックス。
ノーマン・オズボーン/グリーン・ゴブリン…ウィレム・デフォー。
ピーター・パーカー3/スパイダーマン…アンドリュー・ガーフィールド。
ピーター・パーカー2/スパイダーマン…トビー・マグワイア。
J・ジョナ・ジェイムソン…J・K・シモンズ。
エディ・ブロック/ヴェノム…トム・ハーディ。

製作はケヴィン・ファイギ。
原作はスタン・リー。

通常版よりも11分ほど長い再編集版。どこがどう変わったのか、きっと熱心なMCUファンなら事細かに説明出来るのだろう。
自分はそこまでのファンじゃないので一から十までその変更点に気づく事は出来なかったが、そんな人間でもわかった違いは以下の通り。

①冒頭、スパイダーマンズを演じた役者からの挨拶。ここでもガーフィールドは弄られる。
②DODCからの取り調べにシーンが追加されている。
③ピーターがひったくり犯を捕まえるが、市民たちから非難の声が上がる。ペンキを浴びせられるシーンは通常版にはなかったはず。スーツがペンキ塗れだった理由がこれでわかった。
④ベティ・ブラントのトークショー。
⑤体育の時間でのダルいノリ。
⑥スーパーヴィランズをハッピーのお部屋に案内するまでのあれこれ。お行儀良くエレベーターに乗るヴィラン軍団が可愛い。ハッピーが取り調べを受けるシーンもここに追加されている。デアデビルさんの出番が増えているのが嬉しい。
⑦エンドクレジット後の映像。トムホ?知らない子ですね…。

追加されたのは基本的にギャグシーンであり、これらはどれもキャラクター間の惚けたやり取りで笑わせるタイプのもの。間をしっかりと使ったお笑いが多く、正直これらの追加シーンによって映画のテンポ感は損なわれている。

このエクステンデッド版は劇場公開時『THE MORE FUN STUFF VERSION』という副題がついていたようだが、正にその通り。テンポ感を犠牲にしてでも楽しい場面を詰め込んだ、完全にファン向けのバージョンとなっている。
そのため、初見の人に勧めるには通常版がモアベター。2度目以降に、このエクステンデッド版を鑑賞するというのが正しい見方のように思う。

今回の再編集版は「前よりも劇的に良くなった!」とか「これじゃ改悪だよ〜…」とか、そういう類のものではない。ファンを楽しませるために作ったオマケのようなものであり、素直にアハハ!と笑いながら観てあげれば、監督もトムホも喜ぶんじゃないでしょうか。

…改めて思ったけど、やっぱり今回の騒動ってあのヒゲの魔術師が全部悪いよね…?あんた医者のくせにインフォームド・コンセントも知らんのかいな😓
終始自分達が引き起こした騒動の尻拭い。やっぱりこれじゃドラマが弱いよ。自由の女神を修理保全していた建築関係の人たちが可哀想。ノー・モア・スパイダーマン!!

もしもエマ・ストーンがスパイダーグウェンとして登場していたら最高にテンションぶち上がった事だろう。そういうオファーとか無かったのかしら?
次回作には是非、スパイダーグウェンをよろしくお願いします!!🕷️
kkkのk太郎

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