このレビューはネタバレを含みます
5点をつけるハードルが日に日に下がっている気がします。でもいい映画なんだもん。
マイナー公開の映画なのにめちゃくちゃ良い作品でした！
スキャンダルで干された女優と未熟なADが2人でドキュメンタリーを撮る展開。
2人の掛け合いはどこか微笑ましくてずっと見ていられる気がします。
なんと言っても絶妙にリアルな人間関係。
伊藤万理華演じるADが置かれた状況はきっと制作側の人間たちのリアルだし、どうしようもない状況に追い込まれても足掻く蓮佛美沙子演じる女優は、きっと誰でも共感できるポイントがあったんじゃないかなぁ。
父親が危篤状態の時、瀬野にカメラを回させた園田。
その理由として語った「カメラ回ってないと泣いちゃうじゃん。あの場面でも泣かないのがプロの女優ってやつでしょ？」のセリフ。
本来は女優にとって”泣くことが出来ない”
のは不利になるはず。それすらも背負って自分を曲げずに生きていく覚悟が感じられたシーンでした。
もうひとつ。瀬尾の「やっぱりやめません。意地でもすがりついてやります。私も、この仕事しか出来ないから。」というセリフも好きでした…。
女優として、人間として一皮むけた園田を一番近くで見て奮起する様子に心打たれました。
さてさて、やっぱり書かなきゃいけないのは伊藤万理華ちゃんに関してですよ。
世界で1番伊藤万理華を尊敬している僕です。
今作の伊藤万理華ちゃんめちゃくちゃ良くなかったですか！？
ハマり役と言っても良いくらいでしたし、喫煙シーンにも挑戦。「そばかす」では妊婦役に挑戦していたのですがついに喫煙シーンまで来たかとドキドキしていましたが良い作品に出会えて良かったと思っています。
しかも今回の作中に出てくるハンディカメラ映像は実際に万理華ちゃん撮影したものですって。よく頑張ったなぁ…。
カメラを使った感想を聞かれて「ずっと筋肉痛でした(笑)」と語るところも可愛いですね。本当にお疲れ様でした。
