ゆきみ

52ヘルツのクジラたちのゆきみのレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
4.3
これは泣く。いい映画だった。

杉咲花も志尊淳もうっすら苦手だなぁと思ってたんだけど、今までそんなこと思ってて申し訳なかった。二人ともめっちゃ良かったってか凄かった。杉咲花演技凄すぎる。最初ちっさすぎて中学生にしか見えないんだけど、段々そんなことどうでも良くなってくるくらい見入ってしまう。彼女の芝居に何度も泣かされた。

そして志尊淳。難しい役だったはずだけど、見事にハマってた。素晴らしすぎてうっすら苦手から注目したい俳優さんに手のひら返ししてしまった。素晴らしかった。

キナコと安吾のストーリーはもう…なんか…切ない、悲しい。ラストにかけて月の下でキナコが安吾に語ったことが全てだな。二人で幸せになってほしかった。しかし…そんなこと軽々しく言えないくらい、がんじがらめになってしまっていた…。とりあえず新名は地獄に落ちろな。

友達がいい子すぎる。最初から最後までいい子すぎてめっちゃ好きだった。あんないい子おらん。天然記念物だよ。

あと倍賞美津子さんの味わいが深すぎる。登場した瞬間のコクの増し方が尋常じゃない。めちゃめちゃカッコイイ。あんな70代になりたい。憧れ。

ちなみに、個人的に一番ツッコミ入れたいのは新名は早く救急車を呼べ(笑)

ラストのクジラもこれいる?!って若干笑っちゃったけど、なんか締めで一応意味を持たせてて無理矢理入れ込みワンカットじゃなかったことにしてたので見逃す。

これはストーリー把握した上でもう一度観たいなと思う良い映画であった。
ゆきみ

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