くぅー

52ヘルツのクジラたちのくぅーのレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
4.0
【my映画館2024 #10】

“聴きたいんだよ、聴かせてよ、あんたの声を。”

»人生を家族に搾取されて生きてきた女性は大分県の海辺の町へ移り、そこで母親からの虐待で声を発することができない少年と出会い、かつて自分の声なきSOSを聞き、救いだしてくれた人を想って動く。

はい、タイトルが気になってから予告編に惹かれての鑑賞で…思ってたのとは違って、しかめっ面でスクリーンを゙見つめる時間は多かったかも。

うん、迷いクジラみたいな3人の心の叫び声を描くドラマで、この作品も様々な生きづらさをピックアップしてましたが…自分にはすんなりと入って来なかった妙にキツい描写でちょっとげんなりしたためか、グッとは来ませんでしたね。

そう、簡単に人に手を上げる3人に変にムカついて、そんなにこの国には多くなってるのかなんて考えちまって。

でも、ラストの締め方は実に巧かったかと…キャストも渾身だったし、しっかり良作だよなぁとは思わせてくれたので。

なお、俳優陣では、やはり杉咲花…やっとスゴみと本領が見れたかなと。
志尊淳…なるほどでしたね、お見事です。
小野花梨…きっちり好演でした。
子役の桑名桃李…これからが楽しみ。
宮沢氷魚と西野七瀬…それぞれに振り切ってる役で、迫真でした。
さらには、余貴美子と倍賞美津子が流石で…金子大地に真飛聖に池谷のぶえらのサポートも良き。
くぅー

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