このレビューはネタバレを含みます
ざっくりと要点を並べるならば。
母親からのネグレクトの問題。恋人の裏切り、そして暴力。そこに性同一性障害者の葛藤…そして純愛。
悪い言い方をすると、いろいろな問題を詰め込んでるようにも感じますが。とはいえ、取って付けたような不自然などはなく、様々な問題に対して思いを巡らせながら見ることはできます…が。
ただ、宮沢氷魚演じる新名主税(にいなちから)が…。そういうキャラもおりましょうが、動きが安っぽく見えたり、セリフのチョイスが微妙だと感じる点がチョイチョイあって。
お話の展開はシビアなものではあるんだけど、若干覚めてしまったところがありまして。
そして安吾の感情が高ぶった場面での「ああぁー」は、ちょっとね。
それぞれわたくしのイメージと合わなかったといえばそれだけの事なのですが。
その辺りから わたくしの緊張感が緩んじゃったですね。
杉咲花さん、志尊淳さん、そして小野花梨さん。それぞれとても良かっただけに、惜しかったなぁ。