このレビューはネタバレを含みます
主人公の親友、最初甘い感じで助けようとしてるのかと思ったら本当の親友でちょっと申し訳なくなった。
『虐待からどう子どもを救うか』は本当にセンシティブな問題だと思ってて、
そこを蔑ろにした某アニメ映画が嫌いなので
ふんわりといい感じに進めてますよ、としたのは良い匙加減。
同様にアウティングの問題もセンシティブだけど、
これはもう愛と愛の戦いだった、と言って良いと思う。結末がベストとは言わないが。
あと、凄く思うのは、杏のお母さんは『障害』と呼んだのも何も悪気はなく、
言葉にしなかっただけで受け止める気持ちはあったと思う。
120点の対応をお母さんは出来なかったことを死ぬまで後悔するのかと思うとやるせない。
クジラ登場は出来すぎてると思うけど、
ないと祖母のエピソードと繋がらないし、仕方ないね。
最後の五分で『結局話してみたら島の人たちは悪い人じゃなかった』と反転する部分は僕は
幾分と救われた感覚があるので好き。