監督 成島出（八日目の蝉）
人間の孤独や苦しみの連打で激重なんだけど、さすが本屋大賞原作の持つ圧倒的なパワーと演者達の気迫の演技で傑作だったんだ。
杉咲花は難しい役を見事過ぎるくらい背負ってるんだ。志尊淳が何故こんな演技をしているのか途中からわかりみがスゴイ。宮沢氷魚の演技の広げ方もいいなぁ。それにしても西野七瀬はなんでこんなに悪い女がよく似合うんだろ？
52ヘルツの声は世の中に溢れていると思う。正直今までその声を、僕は聞こえる耳を持っていなかったことに気付かされたよ。
ひとつだけ文句をつけるならラストシーン。倍賞美津子は必要だった？お婆ちゃんの家に住んでるくだりの伏線を回収するために必要だったんだろうけど、伏線を回収するのを忘れてたしまったから追加した感を感じてしまったんだ。
あとふたつ文句をつけるなら、九州出身の僕としては志尊淳の長崎弁はイントネーションが惜しいし、宮沢氷魚はギャーギャー言わないで早く救急車を呼んで欲しかったよ。
