演技達者たちの個の競演が楽しめる映画だ。
余さん、倍賞さんらベテランに、子役くんも負けておらず表情と姿がいい。志尊さんのグル的な違和感が強烈だが終盤で納得はした。杉咲さんのメーター振り切れている状態の長回しが痛々しく、もっと大事にしてあげてと制作サイドに思ってしまう。
お話については、親に疎まれ虐待を受ける子の絶望。それを理解させる説得力のあるカットがあるのに、話の進め方のせいでそのエモーションがさっぱりとリセットされる。少しもったいないと感じた。
映画を見て残る感想が「良かったね！いとしくん」
とならないかが心配だ。
大分に行ってみたくなった。そしてクジラの鳴き声が確かにヒーリング効果がありそうで欲しくなった。
