ピットココクー

52ヘルツのクジラたちのピットココクーのレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
3.5
80年代頃より観測され始めた52ヘルツで鳴く唯一の個体。誰にも聞き取れないほどの高周波で歌いながら100年近くあるクジラの一生を他者と交わることもなく過ごしていく様は、世界で最も孤独な存在とも言われる。

本屋大賞の原作を映画化

クジラ「たち」というタイトルから分かる通り、自らも血を流しのたうちながら、同じ仲間たちに決して孤独ではないよと寄り添う姿は清々しい。

杉咲花ちゃんは毎回殴られ過ぎでしょ、ちょっとコントめいてきて最後の方は感情が脱線してしまった。

あと嗚咽(えーん)とか号泣(わーー)で感情表現するのは、せめて1回にして欲しい。これも感情が脱線してしまってノイズになってしまった。

安定の小野花梨さんがやはり安定してた。このポジションの役者さんでは1番好き。もう芸歴18年近い!

倍賞美津子さんらベテラン役者さん達も画面を引き締めてたけど、余貴美子さんの嗚咽シーンの頃はもう感情の胃袋が満腹で💦

そりゃあ人間うわーって感情が昂ぶる時もあるけど1本の映画の中で別々の役者さんが何回もそれを繰り返すとゲシュタルト崩壊を起こす。

佳作だとは思うけど、原作読んだ方がより想像力を働かせることが出来るだろうなとは思いました。
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