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52ヘルツのクジラたちのyumiasaのレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
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海辺の家の景色、そこから自転車で坂を降りていくシーンは美しかった。杉咲花もこの世界観によく似合い、全力の演技。が…

序盤、サントリーのアピールが結構目についてああそういう映画なのかな?とノイズになってしまいそこからもう夢中になれなかった。

社会問題をつめこんだテーマは企画書映えしそうではあるけれど、ここまであからさまだと下心に感じてしまう。
原作のエピソードやシーンを消化するためにひとつひとつのシーンが設定されている感じで、余白や余韻がなく、人物への解像度も甘いままストーリーが進んでいってしまう。全体的に観客に感じさせる、察させるというより説明されていく感じ。ここは東京?九州?というところ混乱。

叫びがち、力の差はどうした?、死んだ人と話す、などひとつひとつのリアリティがちょっと雑かなと思った。あとCGが安っぽくて冷めてしまう。

余白とか奥行きとかを叶えるには要素を削ってどこかにフォーカスする必要があったと思うが、削れば削ったで問題視されたりするから、原作モノって難しいんだろうなと思った。

余貴美子さんの演技は素晴らしかった。
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