誰にも届かない周波数で鳴く、世界で一番孤独なクジラ。
誰にも届かない声に私達は気付く事は出来るのか。
2021年本屋大賞
家族に虐待されていた過去をもつ主人公キコ（杉咲花）が、かつての自分と同じ環境にいる少年との交流を描いた話
育児放棄、虐待、ヤングケアラー、DV等の描写が次々と襲いかかる思ってたより重い映画だが、同時に俳優陣の本気度が伝わる。
邦画を滅多に観ないので杉咲花を観るのは初めてでしたが、その演技力には凄みがありました。良い収穫だ。
最近やってた『市子』が俄然興味沸きます。
本作ではキコの事を献身的にケアする志尊淳演じるアンさんというキャラクターがいます。特に印象に残りました。
最初に感じたあの違和感はそういうことなのかと。
このキャラクターとキコの事をもっと掘り下げた話も面白そうです。
誰にも届かなかった声が届き、人との繋がりの大切さを感じる事のできる作品。
『52ヘルツのクジラたち』
このタイトルは逸品です✨
キャラクターのその後を予見出来るはじまり方は好きではないです。Filmarksのあらすじも然り
