エクゼピア

52ヘルツのクジラたちのエクゼピアのレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
4.3
現代社会の抱える問題、孤独を痛切に描いた本屋大賞受賞作の実写化。
原作未読であらすじを知っている程度でしたが、
その中身も、役者陣の優しさから恐ろしさまで真に迫る演技も素晴らしく、心に留まる映画でした。

何か訳あって東京から海辺の町へ越してきた主人公の貴瑚。虐待を受ける少年と出会い、匿う中で明らかにされていく彼女の過去。
貴瑚の境遇や、出逢う人間を通して表現される社会の残酷さや生きづらさ。
これ程深く重いものとは。。
理不尽で、苦しい事が多くても、それでも
その52ヘルツの鳴き声に共鳴してくれる人は必ず存在する。
これは誰かにとっての救いになる物語だと思いました。

(#602劇場鑑賞)
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