朋乃

52ヘルツのクジラたちの朋乃のネタバレレビュー・内容・結末

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

今年一番作品に確定。
志尊淳さん本当に凄い。めちゃくちゃ良かった。志尊さんの声と仕草は安吾そのもので、愛という感情の全てを「受け止める」ことができていた。この人はどれだけの苦難と孤独を乗り越えて生きてきたのだろうか。安吾として見たらいいのか、志尊淳の人生として見たらいいのか分からなくなるぐらい役と一体化していたな、

池谷のぶえさん、余貴美子さん、倍賞貴美子さんの名バイプレイヤーの潔さよ、、一言も逃さず、体液のように言葉が身体に流れていったわ、、

杉咲花さん、多忙の中よくぞこの役を引き受けてくれました。貴瑚を抱きしめてくれて本当にありがとう。貴瑚は杉咲花一択だし、安吾も志尊淳じゃないと出来ない。彼らを見ていると「役を生きる」ということを若手でも実行していけるし、映像を信じ続けたいと強く思った。

音と美術と撮影の卓越された技術は日本の宝!
成島監督、全てのこの作品に関わった方々に感謝と敬意を込めて。


スコアー0.1分→「これが正解ではない」ということ。一人ひとりが考え続けて、より良い明日を願うために。
ー0.1分→観客あっての作品。「声」を伝える意志や、まだまだ咀嚼していける可能性に思いを馳せたから。

私たちは気づいていけるし、動き出せる。
絶望の先に希望があることを、この作品を通して何度でも思い出したい。
朋乃

朋乃