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52ヘルツのクジラたちのHIDEのレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
4.0
もしも原作を読んでない方がいらっしゃったら絶対に読んだ方がいいです。
8割くらいは原作通り、ストーリーの展開も本から映画化した中では、結構似通ってる。けど、残り2割で作品としての完成度が変わってくる。
村中もしかして?とか、主人公の親友美晴がどうやって、主人公の家まで辿り着いたとか、最後のBBQあんなんじゃ終わんないよ等々、まあ当たり前だけど文字の方が情報量が多いわけで、あれだけ重いと演技にも限界があります。

今作、多様性とも取れる現代に訴えかけるような色が強く出ているようにも感じられて、またそれ系かよ、と凡庸な感想が出てくるようなら、本当に原作を読むことをおすすめします。(文庫本も出ていますし...。)

個人的には、本→映画の流れは映画にがっかりすることが多いのですが、今作は約2時間、びっしりと要点を掴んで仕上げてきており、作者の想いも汲んでいられるように感じました。

感覚的には、『鬼滅の刃~無限列車編~』が漫画から映像になって、やっぱ映像ってすげーな、煉獄さんカッコよすぎやろ、みたいな感じに近いです。

かなりの長文、駄文になりましたが、少なくとも僕は原作をもう一度読み直したいと思った次第です。(文庫本なら巻末にメッセージ的なのありますし、今なら映画版の装丁も手に入ります。)

※決して、回し者ではありません。平々凡々、一般人です。
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