原作買ってはいるが読んでいない状態で鑑賞。正直杉咲花じゃないとしんどい映画になっていたのかなとは思う。思っていたより重くて尖っていたのでそれを許容できるキャパではなかった。
毒親の元で育ってきた子は親からは別の形の「愛」を受け取る。暴力を受けたりするが「好き」だよや「あなたがいないと私は」や「ずっと一緒にいてね」などいい言葉に聞こえるが状況次第ではその子を縛る呪いの言葉にもなる。その呪縛から解放されるにはその子のSOSの声を受け取らないといけない。
性自認の違いはよく自分自身で抱えることが多い。こういった系はかける言葉を間違えるといけない方向性にもいきかけない。
優しい人ほど他人のSOSの声を聞けるけど自分自身のSOSは出さない。抱えてしまい潰れていく。ほんと潰れてはほしくないがその1歩が踏み込めない。
小野花梨のような親友ポジみたいな知り合いがいるいないはだいぶ大きいような気がする。見捨てないし一緒に物事を解決してくれる。西野七瀬のクソ具合もよかった。普段見れるような役柄ではないから多少ぎこちなさを感じた。
しかし演技がくさすぎる箇所がいくつかあったので思わず笑ってしまった。
自分が聞き取れる52ヘルツの泣き声は手を差し伸べていきたいと思える映画だった。
2024年25本目
