ボタニカル斉藤

52ヘルツのクジラたちのボタニカル斉藤のレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
3.0
原作を読んでて、凄く好きだからこそ期待しすぎちゃってた。たしかに、2時間にも満たない映画に、このお話を詰め込むのってかなり難しいよね…。
キコが、52と出会って52もキコと出会って一緒に過ごす時間を通して2人の間にも、自分達の内側にも段々変化が出てくるお話だからこそ、もっと2人の関わり方とか周りの人たちのキャラだったりそれぞれの垣間見える考え方だったりを出して欲しかった( ; ; )
映画はほぼほぼ、アンさんに全振りしてる感じで、全体を詰め込もうとして薄〜く終わっちゃうよりか、アンさんにフォーカスして掘り下げて映画にする方が確かに頭いいなぁと思った。し、ほんとによりリアルにアンさんの苦悩とかを映像通して観れて、そこが凄く良かった。特に、ホテルのフロントに呼び出されて母親と会うシーンは、文字で読むよりも映像で見た方がリアルで凄く苦しかった。志尊淳すごい( ; ; )
原作をまだ読んでなくて映画から観ます!って人は、是非ほんとに是非是非是非読んで欲しい。
もっっっと深く、全員のことを知れる。