大学も卒業できず除籍となり、引きこもりを続けているナリヤス。お盆休みに学生時代の映画サークル仲間のシュウタが彼を訪ねてくる。時間は巻き戻され、会話はズレていき、部屋の中は何かがおかしい。2人は完成させることができなかった映画のことを思い出す。宙ぶらりんな空間で交わされる会話がループする人生を少しずつ変えていく。
石川泰地監督特集「一部屋、二人、三次元のその先」にて鑑賞。
52分って短編でいいのかな?
「巨人の惑星」と同じく石川監督と国本太周での二人芝居。
本作は人物にはファンタジー感ありつつも話としてはSFの様な展開となっていて時系列で迷子になったりするので途中から展開予想は野暮だなと思い流れに身を任せました。
個人的には巨人の惑星より好きだった。
時間の巻き戻しや並行する時間軸とそこで広げられる会話のリズム等がとても心地よくて不思議な感覚に包まれました。
アフタートークショーで講師でもあった是枝裕和監督が作中で観るナリヤスの自主映画を観る尺が長いと指摘してましたが確かに長いなぁと観てて思いましたが、青春感もあってそれはそれで味だなとも思いました。
テアトル新宿での上映でしたが石川監督はつい先日までテアトル新宿でアルバイトをされていたそうですが、バイト先で自作映画上映して、そこにトークゲストで大学時代の講師、それも世界的監督を呼べるってとても素敵✨